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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第2章 初めの物語~砂漠の花―ミイラが語る愛―~

 五十年に一度しか咲かぬというリーラの花のように、その肌はなめらかに白く光沢を帯び、澄んだ瞳は月の光を宿したように冴え冴えときらめく。そして、中でも男たちの眼を引いたのは、少女の瞳と髪の色であった。

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