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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第2章 初めの物語~砂漠の花―ミイラが語る愛―~

「梨羅(リラ)!」
 良人が叫ぶと、少女はハッとしたように我に返った。良人が慌ててウェールで少女の頭をすっぽりと覆う。梨羅というのは少女の名前であろうか、リーラの花は彼(か)の国超では梨羅と音訳され、その名を宝寿草と呼ばれているという。

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