仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~
第2章 初めの物語~砂漠の花―ミイラが語る愛―~
しかし、まさか、自分たちが広い砂漠のオアシスで偶然、一緒になったのが「砂漠の鷹」だとは流石に思いもしなかったのだ。迂闊であった―と、良人は今更になって悔しさに唇を固く噛みしめた。
右頬に鋭い疵痕をとどめる男はニヤリと嫌な笑みを刻んだ。
他の数人の男もやはり似たような、下卑た卑猥な笑みを浮かべている。
彼らのあからさまな視線が一人の少女の白い胸許を凝視している。それは、なめ回すようにねっとりとした視線であった。
右頬に鋭い疵痕をとどめる男はニヤリと嫌な笑みを刻んだ。
他の数人の男もやはり似たような、下卑た卑猥な笑みを浮かべている。
彼らのあからさまな視線が一人の少女の白い胸許を凝視している。それは、なめ回すようにねっとりとした視線であった。