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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第3章 第二話 梨羅の姫君

「この話には、まだまだ先がございますわ。果たして、仙王様のご想像なさるように、姫君は哀しいご生涯を彼(か)の国で過ごされたのでしょうか。どうかこれより後の私の話をお聞き下さいませ」
 美芳はうっすらとした微笑みを浮かべたまま、語り始めた。麗しき少女の口から再び、はるけきいにしえの国の物語が紡ぎ出される。

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