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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第4章 二つめの物語~梨羅の姫君~

 彩鳳が感じ入ったように言った。
「それにしても、何と深い海のような瞳をしていることか。そなたの美しさは噂には聞いていたが」
 あからさまな賞賛の言葉に、桃華は恥ずかしさに消え入りたい心地でうつむくしかない。彩鳳の大きな手がそっと桃華の髪に触れた。

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