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僕の地下室

第4章 最初の躾


君からの最初の一言はなにかな♪







「お前… 誰だよ、」




あーあ、期待外れ。


二回目の空気を切る音がなった。

「いっッ!!…てぇ…、ハァハァ…」

右肩に向かって振り下ろしたんだよ。



「つまんなーい」
ほっぺを膨らましながら僕は資料を持った。


「なんで一言目がそれなの~?」

「今までの子はみんなおびえてたのに~」

そう言いながら大きく息を吐いた。



「……はぁ?」

膝立ちの状態で僕を見上げる


「さっきから…、意味、わかんねぇー…」


「えー、意味わかんないの?」

「僕、最初から説明しないといけないの?」

「めんどくさいよー…」

脱力して身体がだらーんとなる。



「…なんなんだよ、お前…まじ誰?」


「口の効き方がなってなーい!僕には敬語を使うんだよ?」


「しらねぇやつに敬語なんか使うかよ、」

さっきの出来事を無かったことにしたみたいに平常心を保ってる、

気にくわないなー…


「決めた。最初の躾は言葉使いだね。」
さっきより少しトーンを下げて、睨んだ。


「まあ、まずは色々説明しよっかー」

「............めんどくさいけど、」


僕は仕方なく資料に目を移した。



「お前、さっきから勝手に話進めんじゃ「君は少しうるさいから口枷付けてて♪」

「はッ、…んん」


これでよし!

「えっと、君の名前は…」

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