
僕の地下室
第2章 大きな荷物
大きな荷物が届いた。
それは、動物が入るような小さい檻に入ってた....。
手枷と口枷をつけて汚らしい薄茶がかった布切れを身にまとっている。薬で眠らされてるようだ。
宅配の人が
「ここにサインをお願いします!」
と、営業スマイルを僕に向けた
負けじと僕も
「はい!ありがとうございました!」
と、ニコニコスマイルを送りサインして宅配の人を見送った。
そして、玄関のドアが閉まると同時に檻に目を移した。先ほどのスマイルは怪しい笑みに変わっていた。
玄関に置きっぱなしだと邪魔かなって思ったからお兄ちゃんに地下室の前まで運んでもらった。
「お兄ちゃんありがと、後は僕がやるよ!」
「どういたしまして、またなんかあったら呼べよ~いつでもとんでくるからね」
そう言ってリビングに戻っていった。
この先の部屋は僕以外だれも入れなくなってる、指紋認証と暗証番号八桁が必要だからね
「さ、早く準備しないとね♪」
僕は大きな荷物を押しながら薄暗い廊下を進んでいった。
