テキストサイズ

花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~

第7章 恋紫陽花 参

―女一人の暮らしでは、大変でしょう? 実はあんたが来たら、是非紹介しようと思っていた奉公先があるんですよ。
 口入れ屋の四十絡みの主人がそう言って、お民に告げたのは、お民が考えてもいなかったような仕事だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ