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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~

第7章 恋紫陽花 参

 お民の源治への想いもまた、この花のようにこれから少しずつ色を深め、いつか鮮やかに染め上がるのだろう。
 逞しい手に引き寄せられ、お民は源治の胸に顔を寄せる。
 また、遠くから風鈴の音色が聞こえてきた。
 ―それは、幸せの予兆だった。
(第二話【恋紫陽花】おわり)

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