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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~

第1章 恋花(こいばな)一つ目~春の夢~壱

 女の白い素肌が煌めく月明かりを一心に浴びて、ほのかに照り映えているようだった。まるで光の粒を身にまとっているかのような美しい裸身を清七はうっとりと見つめる。
 着痩せするのか、女の身体は見かけの華奢さからは想像もできないほどうれていた。清七はたわわな胸のふくらみにそっと手を伸ばす。ほの少し触れただけで、女はあえかな声ともつかぬ吐息を零した。

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