猫被りの変態兄妹えっち
第2章 零の苦悩
「これ?」
僕はいつも澪に勉強を教えているサイドテーブルに向かい、澪にそう聞いた。
「それぇ…(1)と(2)はわかったんだけど…」
澪はサイドテーブルの前に常備してあるお気に入りのビーズクッションを抱きしめながら不服そうに言う。
「ここはね……」
澪は賢い。身内の欲目を差し引いてもそう思う。
だから勉強を教えると吸い込むように理解してくれるからこっちもやりがいがある。
「あー!わかったぁ!お兄たん!ありがとぉ!!!」
僕が図を書きながら説明していると澪は途中でそう遮り、僕に抱きついた。
…柔らかい、双丘に気にならないと言えば嘘になる。
だけど澪は僕の妹だ。