アイドル君からダイエット命令
第2章 いじめ
これが初めてかも
しれない。
この子とまともに
目を合わせ話すのは。
「今、『feel』の
5人目の募集してるの
知ってるぅ〜?」
愛佳ちゃんは変わらず
笑顔で
首を傾ける。
「知ってるでしょ」
「あいついつも
『feel』のファイル見て
ニヤニヤしてるし」
笑い声と共に
また悪口じみたこと。
なんだか自分のせいで
『feel』が
けなされているようで
また涙がポタリと
白い床に落ちる。
「あのね〜
ウチと直子ちゃんとで
そのオーディション、
受けようと思うのぉ」