アイドル君からダイエット命令
第4章 電話
大きなガラス張りに
大きく手を震え堂本さん。
ちょ、変人みたい
じゃん……
「お前、本気なんだろ?」
テーブルに千円を置いて
また手をつかまれる。
「ほ、本気です……」
力強い眼差しに
弱々しく答えてしまう。
「……ほんとかよ。
ま、いーや。
本気ならその体型、
どうにかしろよ。」
「……え、
え!?」
腕を引かれて店を出る。
おーい
と
堂本さんの声。
その声も男の子の足が速くて
だんだんと遠退いていく。
「ちょ、は、離してっ!
はぁはぁ……!」
あなたと私は
体型からして違うんだから!
体力も持たないよぉー!
「あぁ、ごめん」
あっけなく離されると
なんだか寂しい気もするけど……。