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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第11章 文化祭①〜雅×陸×瑠衣〜

「ふぁ〜あ…あと、少し…」


時刻は9時。

外はすっかり真っ暗で、パソコン室にいるのはあたしだけ。


文化祭まであと2日あるからって、他の部員は書き終えてなくても帰ってしまった。


正直なところ、パソコン室にひとりなんてめっ……ちゃくちゃ怖い。

だからせめてもの救いで音楽を流して精神を保ってるけど……


ガタガタッ


「ひぃっ」


外の風が窓を揺らす音だけでびびる始末。

早く終わらせて帰りたいよーーっっ!!


涙目のままパソコン画面に集中するあたし。


お化けなんていない。
お化けなんていない。
お化けなんて……




「先輩?」


うしろから聞こえた、男の子の声。

きっ。



ぎゃああああああああっっ。

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