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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第12章 文化祭②with瑠衣

びっくりしてるあたしに、彼女たちはにっこりと微笑んだ。


「あなたの話聞いてたら、なんだか読みたくなってきちゃって!」


「そうそう!なんかいまの話聞いてるだけで、どんな風にドキドキしたのか気になっちゃって!」


え…?

そんな風にに思ってもらえたの?


自分の素直な気持ちを伝えただけで、読みたいって思ってもらえるなんて…


嬉しくて、あたしは思わず涙ぐんでしまった。


だって…誰かに作品を受け入れてもらえたこと、なかったから。


「…っ。

ありがとうございますっ」


精一杯の笑顔をあたしは送った。


彼女たちも嬉しそうにあたしと瑠衣の作品を買って帰って行った。


「…よかったですね、先輩」


瑠衣はそう言ってぽんぽんとあたしの頭を撫でた。


どっちが年下なんだか…汗。


「うん…すっごく嬉しい。
ありがとね、瑠衣」


瑠衣が声をかけてくれなかったら、手にとってもらうことはできなかった。


…ありがと、瑠衣。

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