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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第13章 文化祭③with陸

「か、かしこまりました」


あたしは執事のように告げて調理場に行った。

友人にメニューを告げたあと、あたしはちらりと陸のほうを見た。


1人ぼーっと窓の外なんて見てる陸。


でも、その姿がなぜかサマになってる。




ずっと一緒にいたから気付かなかったけど、陸ってなかなかのイケメンなのかも…



「お待たせいたしました。

ふわふわ卵のオムライスでございます」


あたしは完成したオムライスを陸のもとへ運んだ。


お皿を落とさないようにしなくちゃとかのドキドキじゃなくて、ただただ緊張して震える手。


「お、なかなか本格的だなー!

これケチャップで文字とか書いてくんねーの?」


「バカ!そんなことしませんー」


本当はできるけど、書いたら失敗しそうで嘘をついた。


なのに…


「お前、嘘ついてるだろ」


え!!!!


なぜバレた!?


「心乃が嘘つくとき、自然と鼻がひくついてんの!まじウケるわー!」


思わず鼻を抑えるあたし。

嘘…鼻ひくついてるとか、めっちゃ恥ずかしいじゃん!

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