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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第3章 俺様男子

ごくりと唾を飲み込み、恐る恐る建物の中心の大きな扉のそばにあるインターホンを鳴らした。


リンゴーン♪


ピンポーンじゃないんだ……

そんなことにも感心してしまう。


すると、ゆっくりと大きな扉が動き出し、ゴゴゴゴゴと音をたてて開いた。

緊張を隠せぬまま中に入ると、視線の先に1人の男の人が。


少し遠くにいるその人は、ゆっくりとした足取りでこちらに近づいてくる。


あたしはよーくその人の顔を眺めた。


えっ……


どんどん近づく彼の顔は、まるで芸術品のように美しくて。

明るいブラウンの髪色に、大きな瞳。
少し微笑んだ口元から見える真っ白な歯。
すらっと伸びた身長。


これがイケメンってやつなんだと思った。

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