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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第17章 本音

でも、あたしの体はいま雅に支えられてるから、自分から逃げ出すことはできない。


「気になるじゃん…教えろよ」


左手は腰、右手は顎を捉えて離さない。

無理やり視線を雅のほうに向けられ、あたしは一気に顔が火照ってしまう。


「…っや」


「俺も自分の気持ち、ちゃんと言ったんだ。

心乃の気持ちも知りたい」


なんで、そんなに今日は正直なの…?


いつもは俺俺で、強く言ってくるだけじゃない。

なのに…


「だ…からぁ…



…っ。雅といると、ドキドキしてあーんなんてできないもんっ」


言い終えたあたしははぁっはぁっと息を切らす。

この言葉を言うのでさえ、ドキドキしてたんだなあたし…。

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