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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第17章 本音

涙目で雅を見つめると、雅はほんの少し笑みをこぼしていた。


「…やばい。


めっちゃ嬉しいんだけど、いま」


「え…」


そのままあたしは腰を押され、雅の胸の中におさまった。

耳に聞こえるのは、雅の心臓の音。


ドクンドクンって、ものすごい早く脈打ってるのがわかる。

つまり。


あたしに、ドキドキしてくれてるってことだよね。


「み、雅…

雅も、あたしにドキドキしてくれてるの?」


抱きしめられたまま問う。


雅はあたしの頭を撫でながら、呟いた。


「…そーだけど?」


「っ…」


嘘…

あたしだけじゃなかったんだ。


それがわかって、すごく嬉しい。


いつも雅にはあたしだけがドキドキさせられたり、恥ずかしかったりしてるんだと思ってたのに…


お互い様だったんだね。



「あたし、雅に緊張するのってなんでなんだろうってずっと考えてた。


雅も考えなかった?」

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