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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第19章 知らない雅の姿

ーside by 雅ー

まったく…


ガキみてぇにキラキラ目、輝かせて…


可愛いやつ。


今日だって、心乃の進路のこともあるけど…それは口実で、ただデートしたかっただけ。


それに気付かないでこいつは嬉しそうにはしゃいでるし…


俺が瑠衣や陸に嫉妬してることに気付いてないんだろうな。


「じゃあまずは図書館でも行く…か…」


そう言って進もうとしたそのときだった。


目の前にいる彼女に、俺は戸惑いを隠せなかったんだ。


どうしてここにいるとかじゃない。


なんでいまなんだと俺は思った。


「あら、北條くん!

てっきりもう帰ったのかと思ってたわ」

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