テキストサイズ

甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第3章 俺様男子

学校以外の時間ってことは…

この人が起きて寝るまでってこと?


「えと…あたし、家からこのお屋敷に通って働こうと思ってたんですけど…」


彼の顔が間近にありながらもあたしは必死に思いを伝える。


しかし。


「なに言ってんだ、お前。

お前もこの屋敷に住むんだよ、バカ」


そう言って彼はあたしのおでこをつんっと手で押した。
抑えられていた腰も離れ、あたしはそのままうしろへ後ずさる。


「わっ…!

そ、それじゃあ…あたしはここに住み込みで働くってことですか?」


ここ、と地面を指差しながら聞く。


当然のことのように彼はこくりと頷き、人をあざ笑うかのような笑みを見せた。


こ…こんな自分勝手な俺様(顔はイケメン)な人と暮らすの!?

しかも…このだたっぴろい屋敷に、2人きりで!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ