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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第21章 夕焼けの心

「そうだ」


思い出したように、陸は携帯を取り出して電話を始めた。


電話を切ると、あたしの方を見ながら陸は言った。


「これからサプライズゲストが来るから!

もう少し待ってようぜ」


サプライズゲスト?


なんだかわからないけど、にこにこと笑ってる陸。


まぁ、暇だし…いっか。


そう思って待つこと15分。


「遅れました〜」


そう言ってぱたぱたと走ってきたのは…






「瑠衣!?なんで瑠衣が…」


「俺が呼んだ」


陸の言葉に驚きを隠せないあたし。

呼んだって…


「2人とも、いつのまに連絡先交換してたの?」


あたしの素朴な疑問に、きょとんとした顔で瑠衣が答えた。


「ピクニックの日です!

陸さんと片付けしてるときに、ね?」


「ああ」


あぁ…あの日か。

雅の本音が初めてわかった、特別な日。


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