
甘恋〜こ、こんなのあり?〜
第22章 真相と決意
朝食をとるため、仕方なく長ーいテーブルのある広間へ向かうあたし。
部屋に着くと、すでにお父様とお母様は食事を済ませたみたいでここにはいなかった。
残っていたのは…
「おはよう、千晶。隣おいで?」
そう言って手招きするお姉ちゃん。
お父様がいたら、あたしはお姉ちゃんの向かい側にすわらなきゃだけど。
お姉ちゃんは誰もいないときはこうして隣に座ることを許してくれるんだ。
「おはよう。お、今日はスクランブルエッグ?おいしそうっ」
「とってもおいしいわよ。そうだ、千晶に話さなきゃいけないことがあるの。
わたしの結婚のことよ」
朝ごはんを食べながらあたしはそうだ、と思い出した。
お姉ちゃんには幼い頃から決められた婚約者がいて、こないだ顔合わせをしたんだっけ。
特に興味もなかったあたしは、相手が誰なのかもまったくわからずにいた。
ただ…
お姉ちゃんが幸せだと思えた人なら、それでいいって。
「どうだったの?顔合わせは」
隣で紅茶を飲んだお姉ちゃんは、ほんの少し微笑んでくれた。
「とても素敵な方だったわ。
でも…彼、結婚はできないって言ってきたの」
「えっ!
お姉ちゃんに会ったのに?信じられない」
部屋に着くと、すでにお父様とお母様は食事を済ませたみたいでここにはいなかった。
残っていたのは…
「おはよう、千晶。隣おいで?」
そう言って手招きするお姉ちゃん。
お父様がいたら、あたしはお姉ちゃんの向かい側にすわらなきゃだけど。
お姉ちゃんは誰もいないときはこうして隣に座ることを許してくれるんだ。
「おはよう。お、今日はスクランブルエッグ?おいしそうっ」
「とってもおいしいわよ。そうだ、千晶に話さなきゃいけないことがあるの。
わたしの結婚のことよ」
朝ごはんを食べながらあたしはそうだ、と思い出した。
お姉ちゃんには幼い頃から決められた婚約者がいて、こないだ顔合わせをしたんだっけ。
特に興味もなかったあたしは、相手が誰なのかもまったくわからずにいた。
ただ…
お姉ちゃんが幸せだと思えた人なら、それでいいって。
「どうだったの?顔合わせは」
隣で紅茶を飲んだお姉ちゃんは、ほんの少し微笑んでくれた。
「とても素敵な方だったわ。
でも…彼、結婚はできないって言ってきたの」
「えっ!
お姉ちゃんに会ったのに?信じられない」
