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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第6章 メイドのお仕事①

それより…なんだか雅がじーっとこちらを見続けているような気がする。

なんて言うか…舐め回すように見てる。

やっぱり似合ってないんだな。
だったら着せなきゃいいのに!


「似合ってないですよねー…やっぱり着替えますね」


部屋についている衣装ルームに戻ろうとしたそのとき、雅に腕を引っ張られてあたしはすぽっと雅の胸の中におさまった。


………ふぇ?


なんでこんなことに?


雅は黙ったままなんにも言わないし、あたしを押さえたまま動きもしない。


「み、雅…?」


声をかけたけど、雅はそれでもなにも言わない。


どうしたんだろう……


も、もしかして具合が悪いとか!?
そしたら大変だ。


「雅、どこか悪いの!?大丈夫?」


抱き締められたままだから、動くこともできないし顔も見えないから、背中をぽんぽん叩きながら尋ねる。

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