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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第9章 ゆっくりと過ごす時間

いつもと違う姿だからかな。


なんか緊張しちゃうよ…


「ほい。定番ですがダージリンティーでございます」


わざと執事みたいな言葉を話す陸に、思わず笑ってしまうあたし。


「なに、その言い方っ」


「なんかそれっぽくていいだろ?
ほら、腹減ってんだからちゃんと食えよな」


そう言ってサンドイッチを勧めてくれる。


イスに座ってゆっくりとサンドイッチを食べて…

こんなに落ち着いた時間、久々かも。


隣を見れば執事姿の陸がクスッと笑ってこっちを見ている。


「どうしましたか?お嬢様」


「ぶっ!お嬢様って…やめてよっ。あははっ」


わざとらしく手を自分の胸の前に置いて話す陸に、笑いが止まらないあたし。


こーゆー陸の面白いところは変わらないなぁ。

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