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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第10章 メイドのお仕事②

メイドの仕事、頑張るって決めたもん。


最後までやってやるんだから!!


熱く燃えていると、ポケットの中の携帯がブルブルと震えた。


「ん?」


脚立を押さえながらも携帯のディスプレイを見ると、画面には“着信中 雅”の文字。

時間は11:46。


「ごめん陸!雅から電話だからいったん脚立から降りてー!」


「あ?はいはい……っと」


陸が降りたのを確認すると、あたしは通話ボタンを押した。


「もしもし?」


「ワンコールで出ろよ、アホ」


……いきなりアホはないでしょうが。


「…すいません」


でも仕方なく謝るあたし。


「ったく。そんなことより、終わったから迎えに来いよ」


「ええっ!なんで迎えに行かなきゃ…「命令だ」」


…………くそぅ。

そのセリフを言われたら言うこときくしかないじゃない。

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