テキストサイズ

甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第10章 メイドのお仕事②

「大学の最寄り駅、⚪︎⚪︎駅だから」


そう言ってブツっと切れた携帯。


いや…説明が手短すぎる!!!
……と思ったら今度はメールの受信音が。

開いてみると。


『俺の隣に並ぶだけの格好はしてこいよ』


……………


そんなことが聞きたいんじゃなーーーい!!


「雅、なんだって?」


あ、陸がいるの忘れてた。


「学校まで迎えに来いって」


あたしは携帯のメール画面を陸に見せた。


「は?なに言ってんだか…んなもん行くなよ。めんどくさい」


はぁとため息をつきながら答える陸。


「うん…でも、“命令”だからさ」


そう。雅はあたしのご主人様。

それを理解した上で、あたしはここで働かなくてはならないのだ。


命令と言われれば動くのは当然のこと。


あたしと雅は同等じゃないこと、自覚しなきゃいけない。そう思ったら、なぜか胸がチクっとした。


???

なんだろ、この気持ち。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ