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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第10章 メイドのお仕事②

チケットを購入して中に入った途端、雅の瞳がキラキラと輝いていた。


「おい心乃!あの乗り物はなんだ!?

すっげー急降下してるぞ!!」


そう言って雅が指差している先にあるのは、ジェットコースター。

ジェットコースターを見たことないなんて…


お金持ちの子どもは親に甘やかされて遊び放題!なのかとばっかり思ってた。


そういえばさっき、英才教育を受けてたって言ってたっけ。

そんなに厳しかったのかなぁ。


そんなことよりも、嬉しそうにあちこちを見ている雅。


さっきまであたしのこと子ども扱いしてたくせに、自分だって子どもじゃない。


けど、そんな姿がなんだか可愛らしくて。


「ほらっ、とりあえずひとつずつ乗って全制覇していくよーっっ」


「そうだな!」


あたしたちは無意識に手を取り合ってまずはジェットコースターに向かった。

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