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陽だまりの仮面 -嘘-

第7章 夕陽と泪味

「本読むっちゃ読むけど花木君ほど読まないよ?」


「琉愛の事だから、ハリポタ系ですか?」


「な、何で分かったの!?」


「いや、何となくです」


そう言って、またクスッと笑う花木君に心が躍りながらも

何だか、簡単に当てられた事が少し悔しくて


「は、花木君が読んでるっぽい本、あたし当てるし!」


全くもって当てる自信ゼロなのに担架切ってしまった。


言ってしまった後、しまった!と直ぐに思ったんだけれど

時、既に遅し。



「ふ~~ん?」



この時、ようやく花木君は視線をあたしに向けて



「もし、外れたらどうします?」


「は?!」


「もし、外れたら罰ゲームですね」


「………はぁっ!??」



なんて。


まさかの、罰ゲーム提示に


あたし、唖然。




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