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陽だまりの仮面 -嘘-

第7章 夕陽と泪味

いやいやいやいやいやいや!!!!

ちょっ、ちょっと待て!


「な、何で罰ゲーム!?」


花木君の言葉に思わず目を見開く。


何?!この流れ。



「何でって、理由聞きますか?」


「うん!聞く!」


あたしは花木君に身を乗り出しながら、大きくコクリ。



「琉愛は僕の読んでる本が分かるんですよね?」


「え!?」


い、いや…分かるというか…



“流れのノリで言っちゃってぇ~…”


って笑って誤魔化してしまいたいけれど



「分かるんですよね?」


何故か2度、念押しに



「わ、わ、分かるし?!」



嗚呼……あたしのバカ…。


無駄な負けず嫌いが仇となり



「じゃ、当ててください。

外れたら、約束通り罰ゲームという事で。」



「~~~~~ッ!!」




結局、罰ゲームありきで花木君の読んでる本を当てる事に。




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