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陽だまりの仮面 -嘘-

第7章 夕陽と泪味

花木君が読みそうな本……。


絶対、恋愛小説なんて物は無さそうだもんなぁ。


花木君から連想させる本って…


推理とか、サスペンス…とか…?

歴史とか……?



……まさか……


毎日の占いとかそんな本じゃないよね?!


と言いつつ、実は恋愛物や日々の占いとかだったら……

ちょっと面白いかもしれない。



なんて想像しながら、チラリと花木君の方を上目で視線を投げると



「何、1人笑ってるんですか?」


「へっ!?」



花木君は脚を組んだ膝に頬杖突いて、あたしを不思議そうな目で見下ろしてた。


まさか、見られてるなんてこれっぽっちも思ってなかったあたしは、激しく鼓動が跳ねた。



「さっきから1人でニヤニヤしたり、しかめっ面になったり。

またニヤついたりしてますよ?」


「い、いや、別に?」


「1人で百面相してないで、早く当ててください」



当てたいんですけどね?!

凄く当ててやりたいんですけどね?!!




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