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陽だまりの仮面 -嘘-

第9章 琉愛×仮面

「な、何がよ」



「ん~~?」



「あんたって相当」



「…??」



「惚れてんだねー花木の事」



「なっ!!?!?」





“惚れてる”




っていう単語に、今まで冷めた表情で砂羽の顔を見てたあたしの顔が


一気にボボボッと紅潮。


いやさ。


そりゃ、花木君の事は好きだけれど。

もう、ずっとずっと好きだけれど。

ショボイだの、つまんないだの好き放題言われる花木君だけれど、そんな事一切関係ない。

あたしは花木君が好きだけれど


でも


“惚れてる”


なんて、第三者から再認識させられると妙に照れ臭くて、恥ずかしくて。



「何照れてんの?」


「ううう、う、煩い!!!」



砂羽のしれっとしたツッコミに、“煩い”の一言で返すのが精一杯。




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