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陽だまりの仮面 -嘘-

第9章 琉愛×仮面

「まぁ、あれだよね。

処女脱出するも何も、今より先に進まなきゃ処女のまま死んで行くかもね?」



なんて大袈裟な言い方をする砂羽はメロンソーダ―を一口、ゴクリ。


「処女のまま死ぬって…」


それだけは勘弁したい。


…というか…。


そもそも、告る話から何で処女の話に変わったんだ??


思わず首を傾げるあたしに、砂羽は



「1つ、質問していい?」


さっきまでニタついてた笑顔から一変。

両頬を肘をついて、真顔であたしに問うてきた。



「何?」


「あのさ、琉愛は中身を見ずに外見しか判断しない男が嫌いじゃん?」


だから木山も橘も毛嫌いしてんでしょ?って言う砂羽にコクリと頷く。



「でも、琉愛が今抱いてる花木象は、まさにそのタイプじゃね?」



「……え?」



「琉愛が本来の自分を知ると花木は振り向かないって言ってるけどさ。

それって、花木も琉愛の上っ面しか見てない他の奴等と変わんないよね?」



「それは………」




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