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陽だまりの仮面 -嘘-

第9章 琉愛×仮面

「何言ってんの?」


「何って、あの男も満更じゃないと思うけどって言ったんだけど?」


しれっとした顔で。

何か?っていう感じの顔でそう言うと、呼び出しコールをプッシュ。


同時に店内に響き渡るコール音と共に店員がやって来て


「ご注文お決まりでしょうか?」


「カリカリポテト1つ。ソースはバーベキューで」


「かしこまりました」



満足そうに砂羽はポテトを注文。



「琉愛も食べるっしょ?」


「あ、うん、食べる食べる♪」


「ポテト、美味しいもんねー!」


「うん!美味しいよねっっ!!」




――――じゃぁなくて!!




危うく、花木君トークからポテトトークへと流れる所だった!



「砂羽は何で花木君が満更じゃないと思うわけ?」



素朴な疑問で、今一番問いたい疑問。


「何を根拠に、花木君が満更じゃないと?」


「そんなの見たまんま、聞いたまんまに決まってんじゃん」




見たまんま聞いたまんまって…。

それって完全に砂羽の勘、だよね?





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