
陽だまりの仮面 -嘘-
第10章 初デート
花木君の待ち合わせ場所。
駅前の公園までまで向かう路。
もう、幾度となく歩いたこの路。
生まれて来てこれまで、当たり前のように何度も何度も通って来たけれど
何度も何度も歩いて来たけれど
こんなにもドキドキしながら、
こんなにもバクバクしながら歩いたのは、人生初。だと思う。
歩きながら、時折、お店の窓に映し出される自分の姿を何度もチェックしながら
自分の髪型を何度も何度もチェックしながら歩くなんて当然の事ながら今までなくて。
だって、
あたし、可愛いもん。
そんなチェックなんてする必要なんてないし。
何もしなくても可愛いのに、お洒落してんだもん。
可愛いに決まってる。
なんて思ってたんだからチェックなんてするワケがない。
でもね?
花木君とのデートは、別。
無駄なくらいチェックしちゃってる自分が居て。
窓ガラスや、カーブミラー。
映るモノ全てでチェック入れちゃったりしてて。
しかも、映る自分の顔はどれもこれも妙にニタついてて、嬉しそうで。
キモッ!
なんて思う反面。
……こんな自分、嫌いじゃぁない。
なんて、思ってしまうあたしって、変…かな。
駅前の公園までまで向かう路。
もう、幾度となく歩いたこの路。
生まれて来てこれまで、当たり前のように何度も何度も通って来たけれど
何度も何度も歩いて来たけれど
こんなにもドキドキしながら、
こんなにもバクバクしながら歩いたのは、人生初。だと思う。
歩きながら、時折、お店の窓に映し出される自分の姿を何度もチェックしながら
自分の髪型を何度も何度もチェックしながら歩くなんて当然の事ながら今までなくて。
だって、
あたし、可愛いもん。
そんなチェックなんてする必要なんてないし。
何もしなくても可愛いのに、お洒落してんだもん。
可愛いに決まってる。
なんて思ってたんだからチェックなんてするワケがない。
でもね?
花木君とのデートは、別。
無駄なくらいチェックしちゃってる自分が居て。
窓ガラスや、カーブミラー。
映るモノ全てでチェック入れちゃったりしてて。
しかも、映る自分の顔はどれもこれも妙にニタついてて、嬉しそうで。
キモッ!
なんて思う反面。
……こんな自分、嫌いじゃぁない。
なんて、思ってしまうあたしって、変…かな。
