
陽だまりの仮面 -嘘-
第10章 初デート
ふと見上げた視界に、堂々と建つ駅前の時計台の姿を捕えた瞬間
ドキン…――――
今まで以上に、胸の鼓動が速まる。
携帯をポケットから取り出し時間確認。
時刻は9時35分。
あの時計台の下に花木君が居るのかと思うと、ハンパなくバクつくあたしの心臓。
…逢う前からこんなバクついてて…
逢った瞬間、心臓が口から飛び出して昇天してしまわないだろうか。あたし。
でも、まだ10時まで25分もあるし…。
流石にまだ着いてないだろうな。
何となく、相手が待ってる場所に行くより自分が待ってる方が気が楽なような気がして早めに家を出た。
25分前に到着した公園には、春らしい陽気に合わせて休日だからか
元気に遊び回る子供達の姿や、その姿を微笑ましく見つめる両親の姿。
それぞれ思い思いの人を待つ公園内の中心に、この街にある種のシンボルともいえる時計台が今日も立派に公園に訪れる人を優しく見つめてる。
――――――そして。
その時計台の下には、まさかの姿。
花木君が、柱に寄り添う形で立っていた。
ドキン…――――
今まで以上に、胸の鼓動が速まる。
携帯をポケットから取り出し時間確認。
時刻は9時35分。
あの時計台の下に花木君が居るのかと思うと、ハンパなくバクつくあたしの心臓。
…逢う前からこんなバクついてて…
逢った瞬間、心臓が口から飛び出して昇天してしまわないだろうか。あたし。
でも、まだ10時まで25分もあるし…。
流石にまだ着いてないだろうな。
何となく、相手が待ってる場所に行くより自分が待ってる方が気が楽なような気がして早めに家を出た。
25分前に到着した公園には、春らしい陽気に合わせて休日だからか
元気に遊び回る子供達の姿や、その姿を微笑ましく見つめる両親の姿。
それぞれ思い思いの人を待つ公園内の中心に、この街にある種のシンボルともいえる時計台が今日も立派に公園に訪れる人を優しく見つめてる。
――――――そして。
その時計台の下には、まさかの姿。
花木君が、柱に寄り添う形で立っていた。
