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陽だまりの仮面 -嘘-

第2章 陽だまりの・・・・・・

「今日は、この後ちょっと用事があって…」

「なんで?何の用事?」


……頑張れ、あたし。


「何の用意かは木山君に説明する必要はないでしょう?」

「なんで?じゃぁ説明しない理由もないでしょ?」



……頑張れ、笑顔。



「本当に今日は無理だから…だから明日一緒に…」


「じゃぁ、途中までならどう?」


「…………。」




……ヤバい。キレそう。

っとに、こいつ、しつこいんだけど。

くそ木山の分際でしつこいんだけど。

くそ木山の分際で、一緒に帰りたがるトコからおこがましいのに

帰りたい病に、なんでなんで病発病しやがってマジ面倒臭い。

一層の事、今誰も居ないし地を出してしまおうか。

その後、誰にもその事を言い触らせないように脅しまくってやろうか。



「琉愛ちゃん?一緒に帰る気になった?」



どうしてやろうか…、こいつ。



「俺、一緒に帰りたいから引かないよ?」



ダメだ。

バカには何を言っても通じない。

……だったら




――――黙らすのみ。




スーッと息を吸って。

クソ木山に死ぬ程言ってやろうと気合いを入れた。






…その時、




「彼女、今日は僕と用事があるから。




                           

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