
陽だまりの仮面 -嘘-
第12章 思いもよらない結末
突然の、まさかの。
全く予想してなかった、まさかのプレゼント発言に恐縮するあたしの手を花木君はそっと取り、自分の差し出してる本へと導き
「これは、」
の言葉と同時に、あたしの手に宿る
少しゴツゴツっとした本の感触。
―――と、
花木君の、温もり。
本の冷たさと、彼の温もりという温冷の温度差が同じ場所に一気に伝い
「琉愛?」
それらにプラスされるように、優しい声色で名前を呼ぶ彼の声に
思わず、カァッと熱くなる、あたし。
勿論、心臓は一気にバクバク。
花木君の手が重なる自分の手から視線をパッと上に上げると
そこには眼鏡の奥で優しい眼差しを向ける花木君が。
心臓バクバクなあたしと目が合った彼は、クスッと軽く微笑して
重なる手にギュッと力を入れ
「これはね、琉愛のために買ったんですよ」
「だから、受け取ってください?」
首を傾げ、更に目を細めてニコリと笑った。
全く予想してなかった、まさかのプレゼント発言に恐縮するあたしの手を花木君はそっと取り、自分の差し出してる本へと導き
「これは、」
の言葉と同時に、あたしの手に宿る
少しゴツゴツっとした本の感触。
―――と、
花木君の、温もり。
本の冷たさと、彼の温もりという温冷の温度差が同じ場所に一気に伝い
「琉愛?」
それらにプラスされるように、優しい声色で名前を呼ぶ彼の声に
思わず、カァッと熱くなる、あたし。
勿論、心臓は一気にバクバク。
花木君の手が重なる自分の手から視線をパッと上に上げると
そこには眼鏡の奥で優しい眼差しを向ける花木君が。
心臓バクバクなあたしと目が合った彼は、クスッと軽く微笑して
重なる手にギュッと力を入れ
「これはね、琉愛のために買ったんですよ」
「だから、受け取ってください?」
首を傾げ、更に目を細めてニコリと笑った。
