
陽だまりの仮面 -嘘-
第12章 思いもよらない結末
「これを届けにわざわざ……?」
「渡しそびれちゃったんで」
て苦笑する花木君だけど、あたしは苦笑どころか、ドキッと心臓が跳ね上がる。
あたしはそっともう1度本へと視線を戻し、本の表紙をガン見。
目を惹く綺麗な惑星の、本。
………まさか。
まさか、この本を買った理由があたしにプレゼントするためだったなんて当たり前だけれど、予想外の外の外の出来事で。
「琉愛、惑星、好きなんですよね?」
なんて。
砂羽としか惑星の話を熱く語った事がないのに、何故か花木君はそれを知ってて。
……ううん。
知って“くれてて”。
それで、わざわざ
“僕、この本お気に入りなんですよね”
この本を選んで、私のために買ってくれて。
それだけじゃなくて、わざわざこんな時間にここまで本を届けてくれて。
それが、本当に本当に嬉しくて。
「―――うん。好き」
「やっぱりそうですか」
良かったです。って、どことなくホッとしたようにニコリと笑う花木君の笑顔が凄く優しくて思わず見惚れてしまう、あたし。
「渡しそびれちゃったんで」
て苦笑する花木君だけど、あたしは苦笑どころか、ドキッと心臓が跳ね上がる。
あたしはそっともう1度本へと視線を戻し、本の表紙をガン見。
目を惹く綺麗な惑星の、本。
………まさか。
まさか、この本を買った理由があたしにプレゼントするためだったなんて当たり前だけれど、予想外の外の外の出来事で。
「琉愛、惑星、好きなんですよね?」
なんて。
砂羽としか惑星の話を熱く語った事がないのに、何故か花木君はそれを知ってて。
……ううん。
知って“くれてて”。
それで、わざわざ
“僕、この本お気に入りなんですよね”
この本を選んで、私のために買ってくれて。
それだけじゃなくて、わざわざこんな時間にここまで本を届けてくれて。
それが、本当に本当に嬉しくて。
「―――うん。好き」
「やっぱりそうですか」
良かったです。って、どことなくホッとしたようにニコリと笑う花木君の笑顔が凄く優しくて思わず見惚れてしまう、あたし。
