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あたしにとってはとても大事な出来事で。

あたしにとってはとても特別な出来事で。


あたしにとっては……




大切な大切な想い、だった。



だからこそ、昨日の今日で“普通”には戻れないのだけれど



彼は、違う。



…と、思ったけど、そりゃ違うか。

あたしは想いがあったから振られた次の日なんて普通に接する技術をまだ身につけてないけれど


よくよく考えたら、そうだよね。


花木君は別に普通で居られるよね。


あたしとは決定的に違う事、あるもんね。



“好き”という感情が、あるか、ないか。




だから、今日もこうやって普通に接する事がこの人は出来てるんだよね。



ってことは……。




あたしも、なのかな……。






あたしも







“好き”を心の中から消せば、この人と同じように



“普通”、になれるのかな…。




――――って。



消さなきゃいけないんだよね。








“好き”の感情。