
陽だまりの仮面 -嘘-
第13章 失恋
「ね!ちょ…っ、どこ行くの?!」
あたしの問い掛けに一切無視しながら
ほんとにこいつ、女か?!!
ってくらい力強くあたしの手首を掴んで廊下をぐいぐい進む砂羽。
そんなあたしと砂羽の様子を、どした?どした??って言わんばかりの顔で不思議そうに廊下の左右で視線を向ける生徒達。
その生徒達の視線の中に
―――――あ……
見つけた瞬間、ドキンと鳴るあたしの心臓。
黒縁眼鏡の奥から真っ直ぐあたしの方を見る視線。
今、この時を1番見られたくなかった人
花木君の視線とあたしの視線が絡んだ。
だけど、その瞬間を目ざとい砂羽は瞬時に勘づいたみたいで、さっとあたしの花木君の視線を阻止するかのように真ん中に立ちはだかり
あたしに背を向けたまま
「琉愛!コンパの計画立てるよ!!」
「へ?!」
あたしに背をまま、あたしに向けて意味不明な言葉を投げ掛ける砂羽に、あたしは何が何だか分からず素っ頓狂な声で返事。
そんなあたしを丸っきり無視。
「よし!決まり!!」
「ちょっ……?!!」
砂羽は再びあたしの腕をグイッと掴んでグイグイと廊下を歩き始めた。
あたしの問い掛けに一切無視しながら
ほんとにこいつ、女か?!!
ってくらい力強くあたしの手首を掴んで廊下をぐいぐい進む砂羽。
そんなあたしと砂羽の様子を、どした?どした??って言わんばかりの顔で不思議そうに廊下の左右で視線を向ける生徒達。
その生徒達の視線の中に
―――――あ……
見つけた瞬間、ドキンと鳴るあたしの心臓。
黒縁眼鏡の奥から真っ直ぐあたしの方を見る視線。
今、この時を1番見られたくなかった人
花木君の視線とあたしの視線が絡んだ。
だけど、その瞬間を目ざとい砂羽は瞬時に勘づいたみたいで、さっとあたしの花木君の視線を阻止するかのように真ん中に立ちはだかり
あたしに背を向けたまま
「琉愛!コンパの計画立てるよ!!」
「へ?!」
あたしに背をまま、あたしに向けて意味不明な言葉を投げ掛ける砂羽に、あたしは何が何だか分からず素っ頓狂な声で返事。
そんなあたしを丸っきり無視。
「よし!決まり!!」
「ちょっ……?!!」
砂羽は再びあたしの腕をグイッと掴んでグイグイと廊下を歩き始めた。
