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陽だまりの仮面 -嘘-

第13章 失恋

「――――で?どういう事?」



「さ、砂羽さん…目が怖いんですけど…?」



「いーから!

で、振られたって、どういう事?」




ベンチにスラリと長い脚を組み、細くて白い腕も胸の前で組み


何故か鬼のような形相で問う砂羽の迫力が凄過ぎて、思わずビビる。




「どういう事か分かるように説明しなさい」



「はぁ……」




振られた上に何故、今恐ろしい顔で問い詰められてるのか不意に落ちないまま




「あの、さ……」




あたしは終始怖い顔で腕脚を組んでる砂羽に


デートで本屋に行った事。

ファミレスに行った事。

そこで、悠希と見知らぬ女と遭遇した事。

その女と花木君が知り合いらしかった事。



花木君の様子がちょっと変だった事。



それから……




呼ばれて公園に行った事。



そして




「想いが高鳴って告ったと、」



「うん…」




告白した事。




「好きじゃないって言われた」




見事に振られた事。


全て砂羽に話した。




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