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陽だまりの仮面 -嘘-

第13章 失恋

砂羽に話ながら、チクチク痛む

あたしの、心。


そんなあたしの話を顔を100面相しながら聞いてた砂羽は、話終えると何やら腕を組んで


「ふ~~~ん?」


と、一言。



あたしは座ってたベンチに仰け反るように足を放り出して座り、空を見上げた。



「と、いう事なのだよ」



「あんたに言い寄る男は多いのに、まさか振る男が居たとはね~

ある意味感心するわ。花木」



…いやいや。

そこ、感心しないでよ…。



「そこ、感心するとこ?」



「てかさ、あんたもあんたよね」



「何が?」



「あんたも落ち込むんだね~」



「……はい?」



「いや、地味にあんたも落ちるんだな~と思って?」





いやいや…。


そりゃ落ち込むでしょうよ?

そりゃ、落ちるでしょーよ?




「あんたね…。何年想って来たと思ってんの?」




10年だよ、10年。




その彼にフラれりゃ落ちるでしょーよ。





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