テキストサイズ

陽だまりの仮面 -嘘-

第13章 失恋

「当たり前でしょ」


と言えば、悔しいけど見とれてしまいそうな細い脚を組んで「ふ~~~ん?」とニヤリ顔の砂羽。



「でも、朝迎えにきたんだよね?」



「そう」



「それも、ごく普通の顔して」



「そう…」



「当たり前のような顔して迎えに来たんだよね~?」



「そう…だね?」



「眼鏡の癖に生意気にもアホ面下げて迎えに来たんだよね?」



「……おい」



アホ面って、酷くね?!

いくらなんでも言い過ぎじゃね?!



「そこまで言う?!」



あたしのツッコミを全く耳に入れてないのか、顎に人差し指を充てて何やら上目で空を見上げ


「う~~~~ん……」


と考え込んでる風の砂羽を見つめる事、約10秒。







「やっぱ、これっきゃないわ」






ストーリーメニュー

TOPTOPへ