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陽だまりの仮面 -嘘-

第13章 失恋

「―――――へっ?!」



突然、あたしの方に向き合うように座り、あたしの両肩をガシッと掴んで




「恋を忘れるには、次の恋。ていうでしょうが。

新しい彼氏でも作って花木を見返してやれ!」



「はっ?!」



「幸い、あんた性格悪くても顔はいいんだからさ、直ぐに男なんて選ばなきゃ出来る!」



「ちょ、ちょっと?!」



「とりわけ、木山でもいいじゃん。この際。

顔はそこそこだし現にあんたの事ベタ惚れしてんだし?

良し!木山で決定!!」



「はぁぁああああ?!!」




砂羽の突拍子もない言葉に、拒絶反応MAXのあたし。

両肩に置かれてた砂羽の手を振り払い



「ずぇっったい、やだ!!!」



断固、砂羽の提案を拒否。



「木山なんて無理!!
木山と付き合うくらいなら一生1人でいるほうがなんぼかマシ!!」




マジで冗談。




「そこまで嫌う?」


「当たり前!」


「愛してくれる人に身を任せると結構楽だったりするよ~?」


「そんな下からチラッとあたしを見ても、無理なモノは無理!」


「えぇぇええ~…勿体ないぃ。

木山モテんのにねぇ……」



モテようがモテまいが、論外な男は所詮、論外。





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