
陽だまりの仮面 -嘘-
第14章 流れる心
言い切ると同時に、ドンと押される背中。
突っ立ってたあたしはバランス崩し、廊下と教室の境界線とも言えるドアを跨ぎ
「さっ、座ろうか、琉愛“ちゃん”」
ニコリと悪魔のような笑みを浮かべる砂羽にチッと舌打ちしつつも
………よしっ‼‼
意を決して自分の席へ。
ガタッと椅子を机から出すと、気付いたのか花木君はあたしの方をチラリと視線を向けて来たけれど
かと言って何か発する様子もなく。
だけど、空中で交わるあたしとの視線を反らす気もないみたいでじっと見つめてくる、眼鏡の奥の綺麗な瞳に
やっぱり、あたしの心臓はバクバクと音を立て始めるわけで…。
じっと見つめられる苦しさから逃れるために
「もう、嫌だよね~~~」
って、何が嫌なんだか自分でもさっぱり意味が分からないんだけど、何かを発して1笑いでもして視線を反らせば良いかと自分なりに判断。
ニコリと笑って、パッと反らし、何となくまだ右側から感じる花木君の視線に一切気付かないフリをしたまま
「砂羽、次の授業なんだったけ?」
「んー?次が何かなんて私が知るわけないっしょ」
「聞いた相手を間違えた…」
花木君の方向を一切見なかった。
――――ううん。
見れなかったんだ。
突っ立ってたあたしはバランス崩し、廊下と教室の境界線とも言えるドアを跨ぎ
「さっ、座ろうか、琉愛“ちゃん”」
ニコリと悪魔のような笑みを浮かべる砂羽にチッと舌打ちしつつも
………よしっ‼‼
意を決して自分の席へ。
ガタッと椅子を机から出すと、気付いたのか花木君はあたしの方をチラリと視線を向けて来たけれど
かと言って何か発する様子もなく。
だけど、空中で交わるあたしとの視線を反らす気もないみたいでじっと見つめてくる、眼鏡の奥の綺麗な瞳に
やっぱり、あたしの心臓はバクバクと音を立て始めるわけで…。
じっと見つめられる苦しさから逃れるために
「もう、嫌だよね~~~」
って、何が嫌なんだか自分でもさっぱり意味が分からないんだけど、何かを発して1笑いでもして視線を反らせば良いかと自分なりに判断。
ニコリと笑って、パッと反らし、何となくまだ右側から感じる花木君の視線に一切気付かないフリをしたまま
「砂羽、次の授業なんだったけ?」
「んー?次が何かなんて私が知るわけないっしょ」
「聞いた相手を間違えた…」
花木君の方向を一切見なかった。
――――ううん。
見れなかったんだ。
