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陽だまりの仮面 -嘘-

第14章 流れる心

だから、この日。



「ちょっと琉…「琉愛!次教室移動行くよ」


「あ、うん」


「あの、琉愛、ちょっとい…「琉愛~~ここどうやって解くの?」」


「え?あ…ここは…」


「琉…「琉愛ぉ~お昼ほら、さっさと行こうよ!」


「あ…うん…」


「…………。」




――――何故だか。



今日みたいな日に限って

振る前とかなんてそんな話掛けても来なかった癖に、振った後

何かある度に話掛けてきた花木君。


だけど、全てすばやく砂羽がキャッチして、見事阻止。


でも、そのお陰で恋人ごっこを始めて一緒に食べるようになってたあたしと花木君。



………普通はさ?



あたしが告って、振ったんだから。

見事に“好きじゃない”ってはっきりきっぱりと振ったんだから、恋人ごっこも解消されるハズでしょ?



でも、花木君は、NO。



恋人ごっこは継続させるって意味不明な発言をして、今までと何ら変わらない行動をする彼。

だからさ、内心




どうしよう……




と思ってたんだ。

昼食。




だって………

向き合って、とか、真横で平常心でご飯食べれるほど、あたしそんなそこまで強くないもん…。



だから、砂羽が居てくれて凄くホッとした自分が居たんだ。




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