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陽だまりの仮面 -嘘-

第14章 流れる心

そんな砂羽のお陰で、放課後も



「琉愛♪かーえろ!」



言葉と同時にあたしの腕を掴んで



「何よ、何か言いたい事でもあんの?」


「…………。」


「フンッ‼‼


さっ♪琉愛、今日はどんな男が待ってるかな~~♪」



なんて、花木君の隣りを通り過ぎる時、流し目で思いっっ切り鼻で笑い

嫌味を思いっ切り含んだ声色で、誰に向ける事もない言葉を発し

捨て台詞。



そんな砂羽の後ろを、歩きながら、花木君の横を通り過ぎる時






――――え…





チラリと目だけ向けた先の花木君の表情は、いつものように無表情だと思っていたのに


そこにあった表情は、眉をしかめ苦笑したような表情で






……なんで……


なんでそんな顔してんの……?






不思議で仕方がなかった。






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