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陽だまりの仮面 -嘘-

第14章 流れる心

花木君の表情が意味が分からず首を傾げながら、相変わらず砂羽に腕を掴まれたまま下駄箱までの階段を降りてると、突然




――――グイッ




え?!





空いてる腕を掴まれ、歩みを阻止され、下る階段を一歩踏み出そうとした左足は宙に浮いた状態で

強制ストップ。




パッと、あたしの行動を阻止した後ろへと振り向くと




そこには





「ちょっといい?」



「えっ……?」





予想外の、予想外。




まさかの





「話あんだけど」



「ちょっと~~~!

琉愛に話する時は私を通してくんない?」



「…じゃぁ、ちょっと貸してくんね?こいつ」



「今日は残念~琉愛は今から忙しいから諦めな、“橘”」




“あれ以来”不思議と学校で逢うこともなかった



橘だった。









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