テキストサイズ

陽だまりの仮面 -嘘-

第14章 流れる心

そんなあたしが



流れに身を任せて他の人と……




なんて出来るんだろうか…。



仮に、身を任せたとして。

仮に、流れに乗っかったとして




その先に



その人を好きになる…なんて事

あるんだろうか…。



花木君以外の人を好きになる



なんて選択肢なんて皆無だったあたしに


他の人に対して【LOVE】なんて生まれるのだろうか…。






“琉愛の事は好きじゃない”






――――そうだった。





………LOVEが生まれる生まれないじゃないんだよね。

好きにならなきゃいけなかったんだった。


他の男を。



フラれたんだもんね。



あたし。









何か…








もう…







どうにでもなれ……。










ギュッと目を綴じ、広がる暗黒の世界に身を任せるかのように


あたしはそのまま、吸い込まれるかのように

深い眠りの世界へと堕ちた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ